デザイナーなら一度といわず二度三度、忘れた頃にまた言われるこの言葉。
「ちゃちゃっと作ってよ。」
このセリフの後に作る、デザインの低クオリティったらないですよね。
モチベーションゼロだもの。
おそらく、「ちゃちゃっと」なんて言った本人は
行きつけの小料理屋で「いつもの」って頼むくらいの感覚で言っている。
我々デザイナーは
初めて来た客が、釣った魚を持ってきて
「コレでうまいモンよろしく!」ってポイっと投げてくるくらいの感覚で受け取っている。
この差。圧倒的な差。
例えばですが、デザインを頼むというのは、
オーダー家具を発注すると思っていただく方がいいかと思います。
オーダーなんだから、
「どこに置く?」「用途は?」「サイズは?」「色は?」「素材は?」など聞かれて当然です。
それにプラスアルファとして、
職人がデザイン性や丈夫さなどの要素を組み込んで作るのです。
「お任せで!」と丸投げして玄関から入りもしないドデカい棚が納品されたら、
たぶんだけど怒りますよね?
そしたら
「お任せって言いましたよね?」って言われますよね?
喧嘩になりますよね?
チラシ1枚作るのも同じく、「コンセプト」「訴求目的」「ターゲット」などなど
いろいろ聞かないといいものなんて作れません。
その内容をサイズの中に収める「技術」と
販促・ブランディング・採用など用途に応じた「表現力・訴求力」、
スムーズに次の工程にまわすための「知識」を持つ、
職人なのです。
よくもまあ、ちゃちゃっとなんて。
まぁ、、ご予算によっては全力出しますけどね。