デザインとは? ー言葉の定義ー

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デザインとは何か。
明確な定義はあるのでしょうか。調べてみました。

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国語辞典

デザインとは――

形やいろどりなどを考えること。また、その図がら。図案。

(出典:2019年, 小学新国語辞典, 甲斐睦朗, 光村教育図書)

まあ簡単。小学生がこれで理解できるのだとしたらすごい。

形やいろどりを考えるって、紙に丸や四角や書いて色ぬるとデザインってことにならないか?

デザインの事典(1988)

デザインとは――

「物」が引き起こす「事」を計画し、企むこと
デザインとは心に想った願いや希求を事、計画に託してあらわしたり、物にかたちづくって叶えようとする行為である。

(引用:デザインの事典, 1988年, 朝倉邦造, 朝倉書店)

意匠:発明工夫という浅薄な意味にとられがち
設計:すでに構想のできあがっているものを具体化することととられがち

デザインという言葉が広義で包括的なのでさまざまな場面で採用された。
ということらしい。

 

特にデザイン・デザイナーという言葉が先駆けて使われていた服飾産業を牽引したのがイギリスだったため、英語の「デザイン」が普及したのだとか。
非常にわかりやすい説明で納得。

デザイン事典(2003)

デザインとは――

デザインとは何かと問われれば、端的に、それは地球に変化を与える人間活動のすべてと答えるほかはないように思われる。それは、まさに第二の「造化」であるかもしれない。

問題解決能力は持つが神が造化したような予定調和はない。

(引用:2003年,朝倉邦造, 編集-日本デザイン協会, 朝倉書店)

 

…!?

どうした!?

何があった!?

15年の歳月を経て、とんでもなく解釈が広範囲になってるけど!!
デザインという言葉が持つ意味がより煩雑になったということなのか、、

いや、意味不明になってるでしょ!

 

公益財団法人日本デザイン振興会

グッドデザイン賞を主催する公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)の解釈では、「デザインは設計である」とした上で、設計する際に「常にヒトを中心に考え、目的を見出し、その目的を達成する計画を行い実現化する。」ことと定義し、目的や評価がヒトであることが重要としています。

(引用:日本デザイン振興会HP)


まとめ

総合して、統合して、自分なりに噛み砕いてみると

デザインとは――

「〇〇をしたい」「〇〇を変えたい」「新しくしたい」「さらにメリットを追求したい」
といった要求に対して、解決策を計画し、具体化し、実現すること。

ということでした。

 

キャンペーンチラシのデザインであれば、

「この商品をもっと売りたい」「このキャンペーンで集客したい」「このキャンペーンで問合わせを増やしたい」

といった要求に対して、

「情報を最大限魅力的に見せたり人に行動を起こさせる方法を模索し、文字と写真とさまざまなパーツを使って1枚の紙に表現し、伝えることがデザイン、といったところでしょうか。

 

デザイナーに必要なのが、絵がうまい、コミュ力高い、ソフト使える、などといったスキルだけではないというのもわかります。

意味不明な自己表現がデザインとはいえない、というのも納得です。

 

▼「デザインとは? ー実務についてー」はこちら▼

デザインとは? ー実務についてー
デザインとは何か。 今回はグラフィックデザインの実務について考察したいと思います。